About
「髪結いの亭主」「橋の上の娘」のパトリス・ルコント監督の新作。舞台は、45年のパリ最後の娼館。この館で娼婦の息子として生まれ、娼婦たちの身の回りの世話だけをして生きてきた中年男プチ=ルイ。彼は歌手を夢見る若い娼婦マリオンと出会う。マリオン役は、イブ・サンローランの最期のミューズとして知られる、トップモデル出身のレティシア・カスタ。モーリス・シャバリエ、ミスタンゲットなどのシャンソンが全編を彩る。
Catch
愛の名匠パトリス・ルコント監督が誘う、1945年の巴里、夢の娼館オリエンタル・パレス。
薄幸の娼婦マリオンと、数奇な運命を生きたプチ=ルイの、美しくも哀しい愛の物語。
Story
お客と娼婦のアクシデントでこの世に生を授かったプチ=ルイは、娼婦館の中だけ育ち、娼婦たちの世話を焼きためだけにその半生を費やしてきたような男である。そんな彼の幼い頃からの夢は、”運命の女の人と出逢って、その人を一生を賭けてしあわせにする”こと。そして彼はまだに夢にまで見た”運命の女”マリオンとめぐり逢う。本当の愛もしあわせもまだ知らない薄幸の娘を見つめながら、プチ=ルイは思わず呟く・・・あなたをしあわせにします、僕の一生を賭けて・・・。それはさながらシラノ・ド・ベルジュラックのような、見返りのない愛の告白だった。この瞬間から、プチ=ルイと娼婦マリオンの、美しくも哀しい愛の物語が紡がれていくのだった・・・。